狂言曲目解説

色々な狂言の解説と写真をお楽しみください。
現在、狂言は180曲ほどありますが、解説の方も徐々に増やして参ります。

  • 上演回数No.1。海外公演でもレギュラーの演目

    棒縛り(ぼうしばり)

  • 原作はフランスの喜劇。最高傑作の新作狂言

    濯ぎ川(すすぎがわ)

  • 一休さんのトンチ話にもなっているお話

    附子(ぶす)

  • 山伏が柿を盗み食い、その結末は?

    柿山伏(かきやまぶし)

  • 山伏とカタツムリ。共通点は?

    蝸牛(かぎゅう)

石神(いしがみ)

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ある男が妻に出ていかれます。妻はいつも世話になっている某の所に相談に行くだろうと、男は先回りして、妻を止めてもらうよう頼みに行きます。毎度毎度のことにもう止め様が無いと断られますが、なんとか策を講じてもらうことに・・・。
某は「別れるか別れないかを、石神に決めてもらいなさい」と妻に持ちかけます。それを了解した妻は夕刻になって石神の所に行き、先ずは「石神が上ったら別れます、上らずば今までの男と添います」と願掛けをして引くと石神は上りません。今度は逆に願掛けをして引くと石神は上ります。
それもそのはず、その石神は変装した男だったのです。
妻は、神を信じず引き直しをした事を神に謝り、場を清めて帰ろうと【神楽】を舞います。その神楽の面白さに、石神に化けていた男は・・・。

鬼瓦(おにがわら)

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裁判のため、長期に渡り京都に単身赴任の遠国の大名が、訴訟に勝ち、そのお礼お別れのため、五条の因幡堂のお薬師如来に太郎冠者を連れ立って参詣します。
今回の勝訴も、このお薬師如来のお蔭と感謝し、国許へ帰ってこの御堂を移し安置することにしました。二人は、姿の良い御堂の隅々を見てまわります。ふと、大屋根を見ると厳めしい鬼瓦が、目にとまりました。ところが、どうも大名には国許に残した女房の面にソックリに見えるのでした。
鬼瓦が妻とそっくりだと言いつつも、妻を思い出し早く会いたいと、大泣きをする大名が、なんとも狂言的で、小品ながら演者にとっては、無類の難曲とされています。

柿山伏(かきやまぶし)

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出羽の羽黒山の山伏が大峰、葛城で修行して帰る途中、お腹がすいたため、道端の柿の木に登って無断で柿を食べているところへ、畑主が見回りにやってきます。それを見つけて腹を立てた畑主は、木のかげに隠れた山伏をからかってやろうと、わざと「あれは鳥だ」「猿だ」と声に出します。正体がばれないように山伏は、そのたびに鳴き声を真似しますが、ついに「あれは鳶(とび)だ、鳶(とび)ならば羽を伸ばして鳴くものだが、鳴かないのなら人であろう」と言われ、とうとう畑主にのせられ鳶(とび)の鳴き真似をしながら木の上から飛びおりてしまいますが・・・。
狂言とは便利なもので、何でも有るつもりで演技をします。そのつもりの演技が十分に発揮されている狂言の一つです。

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蝸牛(かぎゅう)

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出羽の羽黒山から出た山伏が、大和の葛城山で修行を終えての帰り道、竹やぶの中でひと寝入りしていると、主人の言いつけで、長寿の薬になるという蝸牛(カタツムリ)を探しにきた太郎冠者と出くわします。
「竹薮には必ずいるものだ」と教えられて来た太郎冠者は、黒い兜巾(ときん)をいただいた山伏を見つけ、すっかり山伏がカタツムリだと信じ、主人のところへ連れて帰ろうとします。
山伏と浮かれているところに、帰りが遅い太郎冠者を心配した主人が、太郎冠者を見つけて「あれは、カタツムリではなく、山伏で売僧(まいす)だ!」と注意するのですが・・・。
太郎冠者の失敗談でありながら、目出度く楽しい狂言に仕上がっています。

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神鳴(かみなり)

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都で流行らぬヤブ医者が、東国へ下ろうとします。その途中、突然雷鳴が響き渡り、目の前に神鳴り自身が落ちてきました。腰を強く打った神鳴は、この医者に針治療をしてもらい、そしてまた雷鳴を響かせながら天へ帰っていくのでした。
地震・神鳴・火事、親爺。怖いはずの代名詞が舞台の上では、針に脅え、愛らしく見える、古典SF狂言です。

木六駄(きろくだ)

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主人は、都の伯父に木六駄と炭六駄と酒樽を贈ることにし太郎冠者に届けさせます。太郎冠者は大雪のなか、十二頭の牛を追って峠の茶屋にたどりつき酒を注文しますが、茶屋が酒を切らしていたので、届けるはずの酒樽に手をつけてしまいます。太郎冠者は茶屋にも酒をすすめ、酒盛りになります。酔った太郎冠者は木六駄を茶屋にやってしまい、炭六駄の牛を追って伯父のもとへいきます。主人からの「木六駄に炭六駄もたせ進じ候」とある手紙を読んだ伯父に、木六駄はどうしたのかと尋ねられ、冠者は木六駄とは自分の名前のことだと言い訳をするのでした。舞台に登場しない十二頭の牛をみえるように演じるのは至難の技であり、降りしきる雪のなかで勝手に動く牛を束ね追っていく奮闘ぶりが見どころです。

菌(くさびら)

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家に大きな菌(キノコ)が生え、取っても取ってもなくならないので、男が山伏に祈祷を頼みます。山伏が祈祷を始めるものの、菌はますます増え、山伏や男にいたずらをする。必死になって祈る山伏を尻目に菌はどんどん増え続け…。切戸や揚幕から次々と現れ、中腰でホイホイ飛び回る菌の姿は異様で、SF的な狂言ともいえましょう。

鬮罪人(くじざいにん)

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主人は、京都の祇園祭の当番にあたっので太郎冠者に命じて趣向の相談をするため、町内の人達を呼びにいかせます。一同は相談をはじめ、色々な山の趣向が提案され決まりそうになると、太郎冠者が口をだし、別の町から毎年でているとか、ふさわしくない趣向だなどと反対をします。そこで太郎冠者の提案を聞くと、地獄の風景をつくって、鬼が罪人を責めるところはどうかと提案します。主人は反対をしますが、他の人達が賛成をするのでこれに決まり鬮引きで役を決めることになりました。結果は太郎冠者が鬼、主人が罪人の役にあたり、早速稽古をはじめます。日頃の鬱憤を晴らすかのようにだんだん調子に乗っていく太郎冠者の稽古の様子が笑いを誘います。
現在の祇園祭では、町ごとに山鉾の趣向は決まっていますが、中世では毎年相談で決定していたことが、この曲にみることができます。相談の場面で提案される鯉山や橋弁慶山は現在の祇園祭でも毎年だされています。

口真似(くちまね)

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ある人から銘酒をもらった主人は、一人で飲むのもどうかと、酒の相手にして面白い人を呼んでこいと太郎冠者に言いつけます。そこで、太郎冠者が呼んできた人は有名な酒乱の人物。
と言って、追い返す訳にもいかずもてなす事になるのですが、太郎冠者が粗相をしてご機嫌を損ねられては大変だと、主人は太郎冠者に「私の言う通りにしなさい」と言いつけるのですが・・・。後の展開は題名にもなっているので、もうお判りですね。

三本柱(さんぼんばしら)

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果報者が家を普請(新築や改築)するのに、山に柱を三本切らせて置いたのを、三人の召使いに取り行かせます。そこに問題を添えます。それは「三本の柱を、三人が二本づつ持って帰ってこい」。山へ行った三人の者は試行錯誤して、ようやく問題を解き、謡を謡いながら帰ってきます。遠くから聞こえてくる謡に、果報者も浮かれて、三人の者を家へ迎え入れます。
祝言の曲で、新築や改築の時には必ず上演される曲です。本日の催しに相応しい一番です。
皆さまも舞台の上の冠者達より早く、この難問を解いてみてください。

財宝(ざいほう)

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金持ちだが吝い「財宝」という名の祖父をもつ三人の孫が、名をつけてもらい、引出物にあずかろうと相談し、酒をもって訪れ、長寿にあやかって名をつけてほしいと頼みます。祖父はそれぞれに「興がり」「ま興がり」「面白う」とつけ、一〇〇貫ずつの祝儀を与えます。酒宴となり、祖父も興にのり、たどたどしい足どりで舞います。そのあと、それぞれ名前をしっかり覚えるよう、孫の手車に乗り拍子にかかって名を呼び、答えさせながら賑やかに入ります。
長寿の老人に名付け親になってもらうという風習を題材にした狂言です。

止動方角(しどうほうがく)

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茶比べに行くことになった主人だが、一切道具を持っていないので、太郎冠者に命じ、伯父の所へ借りに使わします。お茶から太刀・馬まで借りてくるように言われた太郎冠者は、伯父の所で全て借りますが、借りた馬が曲者で「後ろで咳をしたら暴れ出す」とのこと。不機嫌に帰って来る太郎冠者を主人が遅いと迎えに行きます。散々に叱られた太郎冠者は、馬の後ろで咳をして、主人を馬から落としてしまいます。二度も馬から落ちた主人は「もう馬には乗らない」と言い、太郎冠者が乗って行くことになり、そこから太郎冠者の反撃が始まります。
よく、狂言は目下の者が目上の者を馬鹿にする、下克上の思想があるといわれますが、まさにそれを描いた作品です。また、「茶比べ」とは、中世に流行した遊びで、聞茶で銘柄や産地などを当てる遊びです。

清水(しみず)

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主人は、お茶の会で使う水を野中の清水へ汲みに行くよう、太郎冠者に命じます。
使いにいきたくない太郎冠者は、「清水に鬼が出た」と嘘をついて逃げて帰ってきます。主人は太郎冠者が置いてきた秘蔵の手桶を惜しがり、自ら清水に行って探してくると言い出します。
困った太郎冠者は先回りをして、鬼の面をかぶって主人を脅します。あわてて逃げて帰った主人ですが、あまりに不思議なことが多いため、今一度探しに行くと言い出します。しかたなく太郎冠者は、もう一度先回りをして脅すのですが…。

素袍落(すおうおとし)

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中世から盛んになったお伊勢参り前日の華やぎを、太郎冠者の酔態を通して描く名作です。
急に伊勢参りに行く事にした主人は、前から約束のあった伯父へ、太郎冠者を使わせます。伯父から太郎冠者が餞別をもらうと、伯父の家の者達へ土産を買わなければならないので、「お供は決まっていません」と言うように命じます。しかし、伯父に問いただされて、太郎冠者は自分が供に行くと言ってしまい、門出を祝う為に酒を振る舞われ、餞別に素袍まで出されます。一旦は断りをするのですが、伯父になだめられ頂戴することに。上機嫌に酔って帰る太郎冠者を、迎えにきた主人が見つけ叱りますが、酔った太郎冠者にはききません。さらに太郎冠者は謡まで謡い出します。が、あまりの上機嫌に貰った素袍を主人の目の前に落としてしまいます。その素袍を拾った主人が・・・。
中世の頃は、伊勢参りは一大イベントで、伊勢参りに行ける嬉しさと、伯父から素袍まで貰った嬉しさが相まっての失敗談です。この曲は、酒好きを描いた狂言のなかでも難曲とされています。一杯、二杯と盃を重ねる太郎冠者に、舞台は駘蕩とした雰囲気がただよいます。

濯ぎ川(すすぎがわ)

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毎日、嫁と姑に追い使われる養子の男、この日も裏の川ヘ洗濯に行けといいつけられます。まだろくろく時もたたぬうち、やれ蕎麦を打て、やれ水を汲めと次々に用事を言いつけられ、男は「用事を忘れぬよう、紙に書き付けてくれ」と言い出します。嫁と姑は、朝から晩までの用事のことを次々と文にしたため、聟に渡します。聟は文に書いて無いことはしなくてもよいと、約束をとりつけ、ほんの、ほんのささやかな反抗を試みますが・・・。
昭和28年、飯沢匡 作・武智鉄二 演出、男 茂山千五郎(現千作)女茂山千之丞、姑 茂山千作(先代)で初演。最早古典といわれる昭和の新作狂言

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太刀奪(たちうばい)

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北野神社へ参詣に出かけた主人と太郎冠者は、よい太刀を持った男を見つけ、その男の太刀を奪おうと計画します。太郎冠者は、市の店々を見ている男の太刀に手をかけますが、
逆に脅され、主人から預かった刀を奪われてしまいます。主人と太郎冠者は刀を取り戻すために男を待ち伏せしていると、男が通りかかり主人が後ろから捕まえます。主人が太郎冠者に縄をもって男を縛れと命じると、太郎冠者は悠々と縄を綯いはじめます。縄が綯えると、男に縄をかけようしますが・・・
「泥棒をみて縄を綯う」という諺を舞台化した狂言です。男が捕まってからの三人三様の動きが笑いを誘います。

千鳥(ちどり)

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付けで酒を買ってくるように主人に命じられた太郎冠者が、支払がたまっているため酒屋は酒を売ってくれません。太郎冠者は亭主を巻き込み津島祭の様子を囃しながら調子よくはなします。その隙に樽に近づき持ち去ろうとしますが、亭主にみとがめられます。今度は山鉾を引く様や、流鏑馬などを話し、最後には馬に乗る真似をしながら走り回り隙を見て酒樽を持ち帰ります。
何とか酒を手に入れようと、祭りの様子を身振りをまじえて演じる太郎冠者の奮闘ぶりが見どころです。

釣狐(つりぎつね)

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猟師に一族を次々に殺された古狐が、狐釣りをやめさせようと、猟師の伯父の伯蔵主という僧に化けて意見をしにいきます。猟師の家に着いた狐は、さっそく狐の執念の恐ろしさを示す殺生石の物語を語ります。猟師に狐釣りをやめることを約束させ、罠まで捨てさせて喜んで帰る狐でしたが、途中で罠を見つけ、餌に引き寄せられてしまいます。我慢できなくなった狐は、仲間を釣られた敵討ちに化身の扮装を脱ぎ身軽になって餌を食べにこようといって立ち去ります。伯蔵主の態度に不審を抱いていた猟師は、捨て罠にしておいた罠の様子を見に出かけます。すると餌をあさられていたので、先刻の伯蔵主が狐だったと知ります。そこで本格的に罠を仕掛け、薮に隠れて狐を待ち受けていると・・・
「猿に始まり、狐に終わる」という言葉がありますが、これは「靭猿」で初舞台を踏んだ狂言師が、「釣狐」の狐役を演じて初めて一人前となるという意味の言葉です。それほど、技術的にも精神的にも非常に高度な力が演者に要求される大曲です。

寝音曲(ねおんぎょく)

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主人が酒宴の帰りに、たまたま太郎冠者の家の前を通りかかったところ、上手な謡を耳にします。翌日早速、自分の前で謡を謡うように命じます。太郎冠者は、今後たびたび謡わされては困ると考え、まず酒を飲まなければ謡えないと嘘をつきます。どうしても謡を聞きたい主人は酒を飲ませると次は、妻の膝枕でなければ声が出ないというので、自分の膝を貸してやります。太郎冠者はしぶしぶ謡いはじめますが、寝ているときは謡えるのに起きると声が出なくなるようなふりをします。
ところが酒に酔い調子に乗った太郎冠者はとりちがえ、膝枕のときに声を出さず、起こされたときに声を出してしまいます。挙げ句の果てには謡ながら舞いだす始末。太郎冠者の態度には主人に対する反抗というより、甘えている様子がうかがえ、ほほえましい主従関係がみられます。

附子(ぶす)

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山一つ向うまで出かける主人は、太郎冠者と次郎冠者に留守番をいいつけます。主人は二人に桶を見せ、この中には附子という毒が入っていて、その方から吹く風にあたっただけで死んでしまうしまうくらいだから、絶対に近づかないようにと言い置いて出かけます。しかし、だめだと言われると、やってみたくなるのが人情。二人は、こわごわ桶に近づき、中を覗き込みます。すると、中身は附子ではなく、おいしそうな砂糖だったのです。二人は我慢できず、つい砂糖を口にしてしまい、とうとう全部平らげてしまいます。そして、言い訳のために主人秘蔵の掛け軸や、天目茶椀を壊して、大声で泣きながら主人を待ちます。二人は、驚き怒る主人に、わけを話すのですが・・・。
一休さんの頓知ばなしとしても登場する有名な狂言です。

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棒縛り(ぼうしばり)

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主人が留守になると、太郎冠者と次郎冠者が酒蔵の酒を盗み飲みするので、次郎冠者を棒に、太郎冠者を後ろ手に戒めて、主人は出掛けます。不自由な格好で留守をするはめになった二人は、「こんな格好をさせられれば、いよいよ飲んでやろう」と色々と工夫を重ね、ついに酒にありつきます。二人が騒がしく酒宴をしているところに、用事を終えた主人が戻ってきて・・・。
最も有名な狂言の一つにも数えられており、不自由な格好で酒を飲む所は、言葉無しでも分かるくらいで、海外公演では必ずと言っていいほど上演されます。

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水掛聟(みずかけむこ)

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聟が田の見回りにくると、水が隣の舅の田に取られているのに気付きます。そこで、畦(あぜ)をきって水を自分の田に引き、よそを見回りにいきます。つぎに、同じように見回りにきた舅は自分の田に水がないのに気付き、聟の田から水を引き返すと、水を取られないよう番しているところ、再び見回りに戻ってきた聟があらわれて水を引こうとし、舅と口論になります。互いに畦を切って水を引こうと争ううちに、聟が舅の顔に泥水をかけてしまいます。二人は水をかけあったり、泥を顔になすりあったりし、しまいにはとっ組みあいになります。その話しを聞いた妻が駆けつけ仲裁に入るのですが・・・。
青々と広がる田んぼの畦で、鋤や鍬をふりあげて水争いをする舅と聟。まるで幼児の喧嘩のようなおかしさと、舅・聟・妻の人間模様。稲と土の匂いのする懐かしい夏を思い出し、お楽しみいただきたく存じます。