道成寺 de 道成寺!?
夜もだんだん肌寒くなってきました今日この頃。しかし、千五郎家の仕事において、まだまだ薪能の仕事は続くのであります。
先日、和歌山の道成寺境内で能の「道成寺」を上演する仕事に行って参りました!
その名も「道成寺 de 道成寺」という公演でした。チラシによると史上初の道成寺で「道成寺」の公演だそうです。
道成寺を題材とする「道成寺物」と呼ばれる芸能は種々様々あるので、よく御存知かと思います。
能「道成寺」はまず狂言方が鐘をつり上げる所から始まります。なにせ鐘をつらないと物語が始まらないので、プレッシャーは大きいです。これが今日の私の仕事です。
私は初めて、舞台中央の屋根の鐶に竹の道具で鐘の綱を突き入れる役(通称:突っ込み)をしました。対して、その突き入れた綱の先の輪に竹道具でもって引っかける役(通称:引っかけ)を宗彦さんがしました。ようするに鐘に付いた綱を屋根の鐶に通す役どころです。その綱を鐘後見と呼ばれる人々が鐘を引っ張り屋根につり上げるわけです。
仕手・脇・間・囃子・後見等を入れると総勢30人の舞台でした。仕手は観世流宗家の観世清和さん、脇も福王流宗家の福王茂十郎さん、囃子も豪華なメンバーで緊張感もただならぬ舞台でした。
突っ込みと引っかけの息も良く、何とか鐘もつれ、無事舞台を勤めることができ、安堵した一日でありました。
以上、「道成寺」狂言後見の緊張の一コマでした。これからも意外とお客さんにはわかりづらい狂言の仕事を紹介していきたいと思います。
この度は「突っ込み役」 島田洋海
Posted by 茂山狂言会事務局 at 20:42
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.67.org/blog/mt-tb.cgi/753



コメント
来年千三郎氏が復帰するのは本当でしょうか。
本当なら世の中をなめるのもいい加減にして頂きたい。
投稿者: maru | 2007年10月21日 02:32
道成寺の舞台は見所にも舞台の緊張した空気が伝わってきます。突っ込みと引っ掛け、観ているほうも息を詰めて竹竿の先を見つめて無事に紐が通るとほっとします。
これからもひとつひとつの舞台を大切に勤めて下さい。
投稿者: さー姉 | 2007年10月22日 10:24
今日は京都府の南の端っこにある木津川市上狛小で学校狂言がありました!自分の子供はすでに卒業しているのですが、いてもたってもいられず、観にいきました。子供たちも松本さんのお話に引き込まれてとても楽しい狂言会でした。正邦さんもきてくださり、面白い太郎冠者を演じてくださいました。こうやって、子供たちにも日本の伝統芸能が伝えられていくんですね。子供たちのなかに「は〜っはっはっは〜」の笑い声が息づいて」いくことでしょう。本当に楽しい会でした。オススメです!学校狂言。
投稿者: sa10p | 2007年10月22日 21:57
学校狂言会、うらやましいです。
学生時代に日本の伝統文化と子どもの教育とを学んでいてました。もちろん、茂山狂言は大好きです。今は育児と介護でなかなか舞台を見に行く機会に恵まれません…ですが、もしも乳幼児連れでも見られるような機会があれば大変嬉しいです。そのような狂言会があればぜひ教えてくださいね。子ども達にも小さな頃から見せてあげたいと願っています。
投稿者: C.T | 2007年10月23日 20:47